【ゼロ秒思考 / 赤羽雄二】をシンプルに紹介

読書

ほとんどの人は深く考えようとすると、頭が動かなくなります。
考えているつもりになっているだけで、悩んでいるだけ。なんて
よくあることですよね。

でも、人には本来考える力が備わっています。
本書は「考える」ということの簡単なトレーニングを紹介しています。

それは、頭に浮かぶことをつらつらとメモに書くだけ。
ただそれだけです。
1ページを1分で、毎日10ページ書き、ファイルしておく。
最も基本的な「考える力」を鍛えられる方法を解説していきます。

手っ取り早くHow toが知りたい人は、第3章を読むことをおすすめします。
第1章、第2章はゼロ秒思考の概要・メリットが書かれています。
第3章は、ゼロ秒思考を身につけるための「メモ書き」の具体的なやり方が書かれています。
第4章、第5章では「メモ書き」の応用や活用法を紹介しています

・「もっと考えようよ」「浅いよ」と言われてしまう人
・課題の解決策を考えるのが苦手な人
・「考えるって結局なんなの?」と思っている人
・考え始めてはみるものの、なにも思いつかない!ってなることが多い人

著者の赤羽雄二さんは、
大前研一さんがいらっしゃったことでも有名な、コンサル企業の「マッキンゼー」で14年間勤め、経営改革に携わり続けてきました。
そんなエリートビジネスマンの思考ノウハウを紹介してくれたのが、本書「ゼロ秒思考」です。

第1章:「考える」ためのヒント

思考と言葉の関係が非常に重要と述べています。

「思考は言葉によってなされる」(本文抜粋)

つまり、頭の中を言語化することが、思考することということですね。

頭に浮かんだ言葉があいまいでも、汚い言葉でも、なりふり構わず書き出すことがとても重要です。

第2章:人はゼロ秒で考えられる

長時間考え続けたからといって、名案が浮かぶとは限りません。
むしろ1週間かけて考えたプランを上司に提出したら、
即却下されたなんてこともめずらしくないと思います。
できる人、優れた人は即断即決が多いと本書では述べています。

もやもやとした気持ちをその場で言葉にし、
考えを深められるようになると、
考えが進むだけではなく、どんどんスピードアップしていく。
3、4日かかって考えていたことが数時間でできるようになる。(本文抜粋)

つまり思考は早めることができます。
思考を早めた結果が、


課題が整理され、問題点の本質が見え、本質的な解決策とそのオプションが浮かび、オプションのメリット、デメリットがすぐわかるようになる。
問題の本質と全体像を押さえた確実な対策が打てるようになる。
そうした思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。(本文抜粋)

そしてゼロ秒思考を身につける最適な方法が「メモ書き」です。

第3章:ゼロ秒思考をつくるメモの書き方

「メモ書き」の具体的な方法
①A4用紙を横置きにする
②左上にタイトルを書き、下線を引く
③右上に年月日を書く
④頭に浮かぶまま、感じたままを書く(4~6行)
※②~④を1分以内に書く


「メモ書き」の注意点
・各行は20~30字で書く
短すぎると抽象的すぎるし、長すぎると頭の中を整理しきれていないことになる。言語化の練習にならない。
・思い浮かばなくても頑張って最低4行は書く
・書く順番は気にしない起承転結とか置いといていい
・毎日10ページ書く


タイトルが浮かばない!という方へ
本書にはタイトルの例が400個も書かれています。
慣れないうちはそちらについてメモ書きをしてみても面白いと思います。

第4章:メモを使いつくす

「一つのタイトルを深掘り、多面的に見ていく」「これまでの取り組み」「今後」の項目を含めたメモ書きの発展型を紹介しています。

第5章:メモの整理・活用法

書き出したメモは捨てずに取っておくことがおすすめです。
具体的には、下記の方法がおすすめと記載されています。

・クリアフォルダにカテゴリごとに分けて保管する
・3ヶ月に一度フォルダを整理し、さっと見直す
(同じメモは2回見直せば、もう見直す必要はない)

私はこのメモ術を、自分の感情を整理することによく使っています。
書き出すということがほんとポイントになっていて、
自分が思っていることを言語化することで、
客観的に自分を見ることができます。

活用範囲が非常に広い上に、非常に簡単に実践できるので、
ぜひ読んで、実践してみてください!

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