自分の人生という貴重な時間を費やして得た金を、
いったい何に使ってきたのか。
何も残っていないじゃないか。
どうでもいいガラクタばかりに変えてきたということか。
それとも、一生を費やしてマンションの一室をやっと手に入れる、それが精一杯の人生だったということか。
これが俺の人生だったというのか(本文抜粋)
何をしたいのかはわからない。でも成功者になりたい。
成功を夢見て人生のスタートラインに立った若者でしたが、
事業を始めるお金もなく、お金が貯まってきたと思ったら車や家などの出費に見舞われ、夢半ばのまま老後を考える年齢になってしまい、、、
なにか、胸にくる設定ですよね、、
そんな後悔に見舞われないために変えるべき考え方を教えてくれる作品です。
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【全部は読む時間がない方へ】
手っ取り早くhow toが知りたい方は、scene2から読むといいかと思います。しかし全体を通してストーリー調(小説)になっているので、時間があれば全部読んだ方が、内容が入って来ると思います!
【こんな人におすすめ】
・「こんなはずじゃなかった」と人生を後悔したくない人
・漠然とだけど成功したいと思っている人
・やりたいことがないと思っている人
・なんとなくお金持ちになりたいと思ってる人
・このままでいいのかな?と思っている人
【著者のプロフィール】
愛媛県出身で、べストセラーをいくつも出していらっしゃる人気の作家さんです。
その独特の世界観は、幅広い年齢層に愛され、影響を与えています。
【各章に書いてあること】
scene1「祐介」の物語
成功を夢見て、上京してきた青年「祐介」の半生を描いた物語。
夢を見ていた青年の行き着いた先は虚
scene2父からの手紙
「こんなはずでは、、」とならないために、やぶるべき常識を、手紙を通じて父さんは伝えてくれました。
やぶるべき一つ目の常識の殻ー幸せは人との比較で決まるー
自分が欲しいものを買ったとしても、それよりもいいものを知り合いがたくさん持っていた。
給料を月に50万円ほしいと思っていて、
昇給でそれが叶ったのに、同期が80万円もらっていた。
こういう時、幸福感が少し減ってしまうと感じる人は多いと思います。
人は無意識に他人との比較をして幸せの基準を決めてしまっています。
「他人となんか比べなくても、昨日の自分よりも一歩でも前進をしようと努力しているとき、人は幸せを感じるようにできているんだ。」(本文抜粋)
やぶるべき二つ目の常識の殻ー今ある安定が将来まで続くー
会社が1番いい例ですね。
新卒で入った会社で、定年までずっと働き続ける。
これは既に幻想になってしまいましたね。
大手企業と呼ばれる会社でも、早期退職を募り、人員を減らしています。
減らされるほとんどの人は、その会社でずっと頑張ってきた20年、30年選手たちです。
ひとつの会社で頑張り続けていれば、安定して給料が上がり続けていくと思っていませんか?
絶対に無理とは言えませんが、現状そうなる可能性は低いと言わざるを得ません。
会社とは、自分ひとりではどうにもできないことがほとんどかと思います。
自分でどうにもできないものに安定を求めていては、やはりいつまで経っても不安な気持ちを抱え続けるのでしょう。
「本当の安定というのは、自分の力で変えられることを、
変えようと努力しているときに得られる心の状態のことをいうんだ。」(本文抜粋)
やぶるべき三つ目の常識の殻ー成功とはお金持ちになることだー
ほとんどの人がお金を基準に全ての行動を決めています。
給料がこれくらいだから、これくらいの家賃の家に住むこれくらいの食費、娯楽費で抑える。
お金がないからこれは我慢する。
お金がないからやりたいと思っていることができない。等。。。
「結果として『祐介』の人生は、すばらしいサクセスストーリーではなく、車、結婚、家という三大出費にどう言い訳しながら、どうやって自分を納得させてお金を使ったのかという『消費履歴』になってしまったんだ。」(本文抜粋)
この文章にゾッとしてしまう方は多いのではないでしょうか。
成功とお金は切り離さなければならないと本書では書いています。
じゃあなにが成功なんでしょうか?
それは自分なりの幸せの価値観を築くことです。
そんなこと言ってもどうやってその価値観を築けば?
本書では3つの方法を記しています。
自分の価値観を持つ方法1ー「時間」を投資するー
多くの人は自分の持っている財産である「時間」を「お金」に換えて生きています。
これが働くということですね。
欲しいものを手に入れるためには、目的に対して正しい対価を払うことが必要です。
島田紳助さんが似たようなことをおっしゃっていました。
「意識の問題なんですよ。(野球の練習で)意味もなく500回素振りしたら腕太くなるだけ。でもそんなん筋トレ。練習にならんのよ」
自分のやっている努力(対価)が、目的に結びついているのか?
この視点が大事なんですね。
成功を納めたいのに、貴重な時間を投資して、働いて、今手に入るお金に換えるということは果たして目的に結びついているのでしょうか?
ヒットを打ちたいと思って始めた努力が、結果筋トレにしかなっていなかったというオチになりかねません。
自分の価値観を持つ方法2ー頭を鍛えるー
じゃあ時間を何に投資すればいいのか?
これまでの成功者たちは次の二つに、特に時間を投資してきたと本書では述べられています。
①頭を鍛えること
②心を鍛えること
まずは「頭を鍛える」ことから
人間がここまで発展してこれたのは、言うまでもなく頭脳が進化したからです。
人間の一番の武器である頭を鍛えることが、成功につながっていきます。
頭を鍛える方法についてはまた後で。
自分の価値観を持つ方法3ー心を鍛えるー
実はこちらの方がずっと大切であると本書では述べられています。
「その人が心の中で何を考えているかで、人生が決まってくる。
だから、常に心は積極的に、明るく、前向きにしておかなければならない。」(本文抜粋)
「こうなったらどうしようと悩んだり、過ぎたことを悔やんだり、とにかく考えることといえば、暗く消極的なことばかり。そんな心の状態のまま、成功した人なんていない。」(本文抜粋)
まさにその通りかと思います。
ただ、このことを理解するだけでは不十分です。
理解した上で、多少のことでは明るさや前向きさを失わないだけの心の強さを手に入れる必要があります。
そんなん無理じゃない?と考えてしまいますよね。
しかし、
「前向きな生き方をしたいと心から願う人は、そうできるようになる。」(本文抜粋)
鍛え上げられた肉体を見た人は、その厳しいトレーニングを、努力を賞賛します。
しかし、心のこととなると、生まれつきとか育ちとかそう言ったことで片付けてしまう人が多いです。
心も筋トレと同じようにトレーニングを続けることで、明るく、前向きに、積極的にすることができると本書では述べています。
数ヶ月、数年かかるかもしれないが、鍛え続けることによって可能であると。
心を鍛える方法についても、また後で。
やぶるべき四つ目の常識の殻ーお金を稼げることの中からやりたいことを選ぶー
「将来やりたいことはありますか?」と聞かれると、答えに詰まってしまう方は多いと思います。
僕も正直答えに詰まります。
と言うのも、「それで食べていけないよな、、」と、自然とお金を稼げるかどうかという基準で考えてしまうからです。
不思議とみんなやりたいことを「お金を稼げること」の中から探しています。
「自分が一生をかけてやりたいと思えることは、 時間をかけて、真剣に取り組み、 工夫を重ねた経験があることの中からしか生まれてこない。」(本文抜粋)
だからこそ時間の投資が必要なんですね
やぶるべき五つ目の常識の殻ー失敗しないように生きるー
新しいことに挑戦すると、まずは必ず失敗する。
人生の後半で挑戦しなかったことを後悔することを考えると、挑戦することを選んだ方がいいですよね。
【感想】
自分も漠然と成功を納めたいと思って上京した人間なので、
重ね合わせて見てしまう場面が多かったです。
本書の最後に、心と頭両方を鍛える方法として、
読書が挙げられています。
巻末には、父が息子に贈る予定の本リストもあります。
そちらも合わせてぜひ読んでみてください!
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
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